運動後に起こる頭痛を治すには？

テニスの後に必ず頭痛が起こるとのこと。運動の前に薬を飲んでいるけれど、飲み忘れると必ず頭痛が起こり、薬を飲んでも３日くらいは痛みが続き、仕事や家事などに支障が出ているのですね。

一般に頭痛は、国際頭痛分類によると「片頭痛」「緊張型頭痛」「三叉神経・自立神経性頭痛」「その他の一時性頭痛疾患」に分類されています。何らかの運動をした後に起こる頭痛として「その他の一時性頭痛疾患」に分類されている一次性運動時頭痛というものがあります。この頭痛は、血管が広がることで起きるのではと推論されていますが、はっきりとしたことはわかっていません。この場合、他の頭痛を起こす疾患を否定することが大切となります。また、頭痛の原因は１つではなく、複数の要因が重なって起きていることもあります。

ご相談者が元気で運動や生活が続けられるように、頭痛を専門的に診断してもらえる頭痛専門外来、神経内科、脳神経外科などへの受診をおすすめします。頭痛の原因がわかれば、市販薬ではなく、ご自身の症状に適した治療薬が選ばれます。受診の際は、医師に状況をよく理解してもらうために、「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」「内服している市販薬名」などを伝えるとよいでしょう。

合わせて、テニスをやめる必要があるのか、痛みが続く場合の対処、日常で気を付けることはあるのかなどを確認すると安心です。