Question

眼科の再検査で異常なしだが不安

検診で網膜変性症と緑内障の疑いを指摘され、眼科を受診したところ、特に問題がないので半年ごとの定期検診を受けるように言われました。車の運転も続けていいそうです。ただ最近、暗いところで見えにくい夜盲症状が気になったり、親戚に視力障害の人がいるので家系的に目が弱いのではと心配になったりしています。老眼のせいかもしれませんが、受診の際、眼底検査だけで、暗順応や視野検査はしませんでした。網膜変性の検査を受けたほうがいいでしょうか? 調べるとどちらも進行性の治療法がないとことで心配が膨らんでいます。

女性/40代

2023/01/03

Answer

網膜変性症(網膜変性疾患)ですが、遺伝子異常を背景にもち、原発性・慢性に視細胞、網膜外層を構成する細胞の変性がみられる病気の総称です。網膜色素変性症もこの中の1つです。特徴的な症状は、夜盲(暗い所で見えにくい)、視野狭窄(視野が狭い)、視力低下の3つです。網膜色素変性は進行性ですが、数年から数十年かけてとても緩やかに進行し、その進行速度も症状の起こる順序も個人差が大きい病気です。眼底検査で網膜に変性所見や色素沈着がないか、網膜血管や視神経乳頭の状態を調べます。また、網膜筋電図(ERG)や視野検査、暗順応検査(夜盲の確認)などを行うこともあります。一方、緑内障は、房水という目の中の液体循環によって保たれる眼圧に異常がみられるもので、いわば眼が硬くなって、視神経が障害されやすくなる病気です。眼圧を調べることが重要です。


ご相談者はこの両方の疑いから再検査を受け、異常がなかったため車の運転も行ってよいとの医師の判断でした。6カ月ごとの定期検診のすすめもあるので、次の検診で、夜盲の不安などご心配な点を相談し、さらなる検査の必要性などについてお尋ねになってはいかがでしょうか。もちろん次回の検診を待たずに、医師に相談することもできます。ご心配を解消されるとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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