生理痛やPMSで悩む姉を受診させたい

月経痛（生理痛）やPMS（月経前症候群）に悩むお姉様に受診を促すにはどうしたらよいか、についてお伝えします。PMSは、女性ホルモンの分泌の影響によって不快な症状を起こします。月経周期は正常であり、ホルモンの分泌も卵巣機能の働きも正常なことから、性機能がよく、黄体ホルモンが十分に出ていて、それに対する脳の反応性がよすぎるために起こると考えられています。

PMSの症状は、身体症状、精神症状を含めて多彩です。症状は、月経予定日の1週間前から起こり月経が開始すると消失していく、という経過が多いですが、月経2週間前から症状が始まる人や、月経が終了するまで症状が続く人など、個人差があります。苦痛の度合いも個人差があるため、軽い場合であれば、心身を休めたり気分転換をするなどして、セルフケアでこの時期をやり過ごしますが、症状が強く日常生活に支障をきたす場合は治療が必要となります。

ご本人が月経痛やPMSで悩んでいるのであれば、日常生活に何らかの影響が出てきているのかもしれません。病院受診を促す前に、お姉様の勤め先の産業スタッフ(保健師や看護師、産業医など)に相談するよう、すすめてみてはいかがでしょうか。職場に理解者がいることで気持ちが楽になるうえ、職場で症状がつらいときの相談などにものってくれるでしょう。