Question

妊娠中、職場での3次喫煙に困っている

職場の隣の席の方のたばこ臭で困っています。喫煙所から戻ってきたときは特にひどく、手で鼻を押さえても気分が悪くなって、トイレに避難してやり過ごしてきました。そんな中で妊娠がわかり、今の状態は3次喫煙にあたると思い、これまでより強い対策をとろうと考えています。消臭剤では有害物質を防ぎきれないようで、どうしたらなるべく角を立てずに対策をとることができるでしょうか?

女性/30代

2022/12/09

Answer

職場の隣の方のたばこ臭がきつく、避難するほどなのですね。職場で費やす時間は長く、その環境がよくないと、気持ち面でも憂うつになり、ましてや妊娠中で、赤ちゃんへの影響も考えなければならず、ご相談者の負担感の大きさを感じます。


他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙の健康への影響は、流涙やせきや頭痛などの症状だけでなく、さまざまな影響が報告されています。受動喫煙により、すべての方が病気になるということではありませんが、発がんのリスクを高めたり、虚血性心疾患の発症にも影響しているとされています。

そして、妊婦の受動喫煙は胎児に影響し、低出生などの影響が懸念されています。


日本禁煙学会の報告によると、受動喫煙にはご相談者が心配している3次喫煙(サードハンドスモーキング)も含まれ、受動喫煙はたばこの煙や、たばこのにおいを嗅ぐことで起こるとされています。3次喫煙とは、喫煙が行われた場所に残ったたばこの有害成分や、喫煙者の衣服、頭髪、呼気から発散されたたばこの有害成分を吸うことをいいます。


消臭剤で有害物質が防げるのかについては、東京都健康安全研究センターが「布に吸着したたばこ煙に関する実験の結果」を公表しています。それによると、ニコチン濃度は下がるようですが、おもに検出された20物質濃度合計値は「製品によって違いがみられた」ということです。その他、厚生労働省の分煙効果についての報告書によると、空気清浄機も、必ずしもすべての原因物質を除去できない、となっています。


個人でできることとしては、ご相談者のように避難することや、マスクを装着する、率直に妊娠中で三次喫煙を心配していることを伝える、などが考えられますが、改善することがなかなか難しい面もあるかと思います。


事業者は、労働安全衛生法において「労働者の健康障害防止に着目した受動喫煙防止対策を規定することが必要である」とされています。

一般的に、職場の衛生問題に関して衛生委員会で検討しています。衛生委員会は事業所毎に設置されます。衛生委員会の場で、職場の受動喫煙、3次喫煙などの環境改善について検討してもらいたいことを委員へ相談してはいかがでしょうか(衛生委員会を持たない職場、もしくは不明の場合は、人事、総務等へ尋ねるとよいと思います)。

また、職場には、産業保健スタッフと呼ばれる産業医や保健師がいることが多いです。産業保健スタッフは、従業員の心身の健康を守る役割があるので、ご相談者の現状や職場環境の負担など、話を聞いて相談にのってくれるかと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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