脂質の数値が高めで食事改善をしているが、続かない
コレステロール値が高めで、ここ数年、通院しながら食生活改善を行っています。ところが、1カ月ほどがんばって数値が改善しても、それ以上はなかなか続かず、ストレスがたまって爆食いし、また数値が悪くなるのくり返しです。そのせいか、橋本病と診断され、薬物治療中です。どうしたら、からだによいことを続けられるでしょうか?
女性/40代
2022/11/29
コレステロールが高めで食事療法中、橋本病では薬物療法中なのですね。
コレステロールが高いときの改善ポイントは「無理をせずに取り組める、脂質をコントロールする生活術を身につけること」といわれています。それには、食生活の改善と、運動を同時に行っていきます。
食生活の改善ポイントをお伝えします。
●肥満を防ぐ
過食を控え、肥満がある場合は減量しましょう。肥満があれば、1日あたり約250kcal(ごはんなら中盛1杯程度)を減らすことから始めます。間食やアルコールが多い人はそれを減らすだけでもカロリーダウンにつながります。炭水化物や脂肪をとらないといった極端な制限ではなく、炭水化物、たんぱく質、脂肪のいずれも適度にとることが大切です。
●控えたほうがよい食品を知る
脂質のとり方に注意しましょう。動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸やコレステロール、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸の過剰摂取はLDLコレステロールを増やし、HDLコレステロールを減らすことがわかっています。脂身の少ない肉類を選び、肉類、乳製品、卵をとり過ぎないようにし、トランス脂肪酸の多い菓子類や加工品は控えます。魚類に多く含まれる不飽和脂肪酸は血中の中性脂肪を減らす作用があります。積極的な摂取を心がけましょう。
また、甘いもののとりすぎは中性脂肪を増加させるので、菓子類、嗜好飲料は控えめに。アルコールの摂取は適量にし、食塩は1日6g未満にしましょう。食塩のとりすぎは動脈硬化を促進させることから、食塩の多い食品を控えましょう。
●とってよい食品を知る
野菜や食物繊維を努めてとりましょう。水溶性の食物繊維には、LDLコレステロールの低下作用があります。食物繊維が多い、大豆製品、野菜、海藻類、精製度の低い穀類、きのこ、いも類などは十分にとるようにします。また、以下のような抗酸化物質を多く含む食品をとりましょう。
・ビタミンCは、大根、玉ねぎ、白菜、キャベツなど
・ビタミンEは、ウナギ、カボチャ、アーモンドなど
・カロテノイドは、ニンジン、カボチャ、ピーマン、トマトなど
・ポリフェノールは、ワイン、チョコレートなど
運動のポイントをお伝えします。
●汗ばむ程度の有酸素運動(息をつめずにできる運動)をする
体内に酸素を取り込みながら行うので、脂肪の燃焼が期待できます。1日合計30分程度、週の半分以上行います。早歩き、水泳、ダンス、サイクリング、歩く速さのジョギング、階段上り等です。生活スタイルや、性格に合わせて無理せずに行います。
なお、コレステロールは甲状腺の病気と関連していることもあるので、念のため、次回の受診時にその影響について主治医に確認しておくとよいと思います。
橋本病の日常生活上の注意としては、主治医から何も言われていなければ、バランスのよい食事と、普通の生活で構いません。だた、ヨウ素を多く含む昆布を大量に摂取し続けると、甲状腺機能に影響が出ることがあるので、この点も念のため、主治医に確認をするとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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