FMD検査とは?

男性/40代
2021/12/21

FMD検査は、どんな検査ですか。

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

FMD(Flow Mediated Dilation)とは、血流依存性血管拡張反応検査のことで、血管内皮の機能が正常かどうかを調べる検査です。


血管は外膜、中膜、内膜の三層構造になっていて、血管内皮は一番内側の内膜にある組織です。FMD検査では、この内膜が正常に機能しているかを調べます。


最近の研究で、動脈硬化は血管壁が硬化する前に、まず血管内皮細胞の機能障害から起こることがわかってきました。動脈硬化は、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病と密接な関係があり、脳梗塞や心筋梗塞の引き金になることもわかっています。


検査は、カフで腕を締め、血管の拡張を超音波で調べる簡単なものです。血管内皮細胞が正常な場合は、カフを緩めたあとに血管拡張物質である一酸化窒素を放出します。この一酸化窒素の放出量によって、どれだけ血管が拡張したかが確認できます。血管内皮機能が衰えている場合は、血管の拡張度合いが少なくなります。


FMD検査は、動脈硬化が起きる前の段階からあらわれる血管内皮の機能障害を診断することで、動脈硬化の早期発見が可能になります。

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