気管支炎後も残るせきとたん。原因と治療法は?
半年前に気管支炎になり、のどの違和感、せきやたん、突然むせる、えづきなどが続いています。呼吸器科や内科で検査をしたものの、花粉アレルギーがみられたほかは、ほぼ異常なし。よく眠れず、胃の調子もよくありません。現在、吸入ステロイド(レルベア)、去痰剤(ムコダイン)、アレルギー薬(キプレス)、鎮咳薬(カフコデ)で治療中です。気管支炎と花粉が原因といわれていますが、ほかに考えられることはあるか、薬を使い続けて大丈夫か、心療内科を受診したほうがいいか、教えてください。
男性/20代
2022/10/04
半年前に気管支炎になって以降、のどにとても不快な症状が続いているとのこと。
せきは、体の中に入ってきた異物(ほこり、ウイルスなど)から体を守るための、大切な防御反応です。一般的なかぜなどの感染症では、1週間程度で改善しますが、せきが長引くときには、気管支炎や、ぜんそく、アレルギー、炎症が治まった後に気管が過敏になっている、副鼻腔炎等の鼻の病気、胃食道逆流症、ストレスなどが原因で長引くことがあります。
ご相談者は、せきやたんの専門である呼吸器内科で専門的な検査をしており、気管支炎と花粉が原因と診断を受けていますね。処方されている薬は、アレルギーや炎症を抑えながら、気管の状態を改善してくれるもので、どれも大切な作用、効果を持っており、長く使われているものです。医師は薬を用いて、ご相談者の症状がどうなったのかを診断、評価しながら、薬の微調整を行っていきます。
長引くせきがあるときは、定期的な診察が大切になりますが、なかなか治らないと、不安になるのも当然のことと思います。精神的にまいっていたり、不眠があると、余計に症状を強く感じたり、日常生活に不便が出ることもあります。薬の服用を続けることの不安や、急にえづくのが怖い、よく眠れない、だるい、胃の調子もよくないことなどを、主治医に相談するとよいでしょう。必要があれば、心療内科等を紹介してもらえると思います。
以下、せきなどの呼吸器症状があるときの生活面の工夫を紹介します。
●のどを守るために、空気が乾燥しているようであれば、少し加湿気味(湿度50~60%前後が目安)にすると、せきの症状が和らぐことも
●水分をこまめに補給して、のどごしのよいものや刺激の少ないものを食べる
●ほこりやエアコンの風が直接当たる、温度差、においなどものどの刺激になるので、環境を見直してみる
●うがいや手洗いを続け、病原菌の体内への侵入を防ぎ、免疫力を高めるためにも3食バランスのよい食事を続け、疲れをためないようにして、休養や睡眠を大切にする
●間接喫煙などにも気をつけ、たばこの煙は避けるようにする
●せきが出るときは少し頭を高くして休む
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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