足の傷が治りづらいのはなぜ?
数年前に靴ずれができたのをきっかけに、かさぶたができては剥がれてのくり返し。かゆくなるとついかいてしまい、今では靴や靴下が触れる部分全体に広がっている状態です。皮膚科でもらった内服薬や塗り薬を使っても、一時的に症状が治まるだけ。なかなかきれいにならず、最近は市販の軟膏や保湿クリームでしのいでいます。足裏の角質も硬くなりやすいほうですが、何か治りづらい原因があるのでしょうか?

男性/60代
2022/09/16
皮膚科を受診したり、ご自身で市販薬を塗って対処していらっしゃったりと、1日も早く皮膚の状態をよくしたいという思いが伝わってきました。数年も症状が続き、つらいことでしょう。
傷が治りにくい原因としては、①皮膚への刺激(かく、汗など)が続いている、②皮膚の乾燥(皮脂の乾燥が強いと外部からの刺激を受けやすくなる)、③白癬菌など細菌による感染がある、④内科的な問題として血糖値が高い、などが考えられます。
加えて、足には日常的に靴や靴などによる刺激が加わるため、血流が悪くなりやすく、他の部位よりも傷が治りづらいのも一因です。
自身で気をつけるポイントとして、以下のことが挙げられます。
●普段から足の状態をよく観察する
●靴や靴下のサイズや素材を見直し、刺激を抑える工夫をする
●血流が悪くならないよう、長時間の立ち仕事は避ける
●適度に保湿する
●かゆみや痛みが気になってもなるべく触らない
また可能なら、かかりつけの皮膚科または総合病院の皮膚科を再度受診し、これまでの経過を伝えたうえで、特定の原因がないか相談するとよいでしょう。必要に応じて、血液検査を主とする内科的な検査や皮膚の組織検査についても相談することをおすすめします。
病院から塗り薬が処方されたら、医師や看護師に正しい用法用量を教えてもらいましょう。とくに強い薬の場合、薬を控えめに使用することで患者自身が改善を遅らせてしまうケースもみられます。また、症状がよくなったからと途中で薬をやめると、ぶり返してしまうこともあります。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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