断酒すれば1カ月後のコレステロールや血糖値の数値は改善する?
高血圧症の治療中です。血液検査の結果で、コレステロール(LDL・HDL)、LH比、尿酸値、空腹時血糖値、HbA1Cの値を気にしています。1カ月後の検査に向け、これらの検査数値を改善させて血圧改善をすべく、10日ほど前から断酒を実践し、炭水化物の摂取を減らしています。標準体重ですが、禁煙歴は20年以上、飲酒の頻度は高いです。数値の改善には断酒が最も効果が高いと考えていますが、どうでしょうか?
男性/40代
2022/09/04
10日ほど前から断酒や食事などの生活習慣の改善に取り組み、体調管理に気を使っているのですね。断酒は、高血圧、脂質異常症、脳出血のリスクを減らすことがわかっています。また、尿酸値の改善にもつながります。少量以上の飲酒では、虚血性心疾患、脳梗塞、2型糖尿病のリスクが増えることがわかっています。
断酒が最も効果が高いとは言い切れませんが、断酒に加え、食事療法と運動療法をすることで、血液検査の結果が改善していくことがわかっています。すでに1週間以上も続けられているとのこと、よく頑張っていると思います。1つの目標である1カ月後には、いろいろな値の改善が期待できますね。
すでに食事も気をつけていることがあると思いますが、高尿酸血症、糖尿病、動脈硬化疾患、メタボリックシンドロームの予防のための食事療法の基本を紹介します。
●過食を控える
標準体重を維持しつつ、炭水化物、たんぱく質、脂肪のいずれも適度にとることが大切です。
●脂質のとり方に注意する
動物性脂肪の過剰摂取はLDLコレステロールを増やし、HDLコレステロールを減らすことがわかっています。一方、魚類に多く含まれる不飽和脂肪酸は血中の中性脂肪を減らす作用があるので、積極的な摂取を心がけましょう。
●甘いもののとりすぎに注意する
●食物繊維をしっかりとる
水溶性の食物繊維には、LDLコレステロールの低下作用があります。食物繊維が多い大豆製品、野菜、海藻類、精製度の低い穀類、きのこ、いも類などを十分にとるようにします。
●アルコールは適量に
断酒を実行されていてすばらしいと思います。
●食塩は1日6g未満に
食塩のとりすぎは高血圧、動脈硬化を促進させます。
食事以外の予防策として、運動は、HDL(善玉)を増加させ、痛風の人に多い高血圧などの合併症にも有効です。有酸素運動を1日30分、週3回以上継続的に行うとされており、例えば、駅まで早足で歩くなど、無理のない範囲で続けてはどうでしょうか。また、痛風発作や尿路結石の予防のため、少なくとも毎日2L以上の水分をとりましょう。ストレスは痛風発作の引き金になるため、こまめに解消する方法を身につけるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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