Question

母が顔面神経痛に。何が原因?

母が顔面神経痛になりました。これまでそのような気配はまるでなかったのですが、なぜ発症するのですか?

男性/20代

2022/08/07

Answer

顔面神経痛は、一般的に「三叉(さんさ)神経痛」といわれ、よくみられる神経痛のひとつです。顔には、脳から出ている三叉神経が左右別々に走っており、顔の知覚を脳に伝える役割を果たしています。この神経が何らかの原因で障害を受けると、顔面に痛みが生じます。左右別々の経路なので、一方に障害が生じると、顔の半面に症状が現れます。激しい痛みが起こることが多く、体力が消耗して日常生活に支障をきたしたり、うつ状態になるケースもあります。


三叉神経痛は、痛みの原因になる病気が何かあって症状が起こる「症候性三叉神経痛」と、明らかな原因が見つからない「特発性三叉神経痛」があります。三叉神経痛と呼ばれるもののほとんどは特発性三叉神経痛になります。


三叉神経痛の症状は、洗顔、歯みがき、食事などの刺激で、電撃痛と呼ばれる電気が走るような痛みが顔面や口の中に生じます。この痛みは、数秒から数分程度続きますが、何もしていないときは痛みを感じないことも特徴です。通常40歳以上で発症することが多く、男女比は1:2で女性に多い傾向があります。

ほとんどが顔の片側に症状が起こり、両側が痛むことはめったにありません。疲れが増したときなどに痛みが起こりやすく、生活や仕事の環境など生活習慣の影響を受けやすいと考えられています。


症状は自然に治まることもありますが、痛みが強く頻繁であれば、治療を行います。治療方法は、内服薬、神経ブロック注射のほか、血管と神経とが触れないようにする外科的な治療やガンマナイフ療法があります。治療に関しては、再発も多くみられるため、医師のもとで治療や経過をみていくことをおすすめします。

た、季節の変わり目や精神的な負担が症状の引き金になることもあります。できるだけ心配なことを抱えすぎることなく、うまく解消していき、生活習慣を整え、症状の悪化や再発予防をしていけるとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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