オーバーワークでうつと退職をくり返す

お子さんたちと住んでいると、お世話や家事など、やらなければいけないことがさまざまあると思います。だるさや何もやりたくないといった気持ちが強いと、毎日の生活もつらいものになってしまうのではないでしょうか。

だるくて何もやりたくないこと以外に、気になっている症状はありますか。症状のために仕事や日常生活に支障が出ていたり、自身でその症状をつらいと感じているときは、受診のタイミングと考えるのがよいでしょう。以前うつ病になったときと同じような症状がみられるなら、ぜひ早めに受診してくださいね。年齢的に、うつ病か更年期障害かの判断はむずかしいところですが、必要があれば医師から診療科をまたいで紹介してもらうことも可能です。まずは以前かかっていた先生など、相談しやすいところで対応を仰いでみてくださいね。

うつ病ですが、一旦治ったように感じても症状が再燃することがよくあり、完治までに時間がかかることがあります。また、完治しても再発しやすい病気なので、しばらくは再発予防を心がけて生活することが大切です。

再発防止の心構えとして「疲れたらすぐに休む」が基本です。仕事に復帰した際も役員までこなし、オーバーワークになってしまったとのこと。おそらく責任感の強い人だと思います。責任感が強いことはすばらしいことですが、ついがんばりすぎてしまう傾向にあるので、意識して休むことが重要です。「明日にできることは明日にする」くらいに考え、人に任せられるものは任せましょう。仕事だけでなく、自宅でも同じです。家事や子育てなど、完璧にやろうと思わず、家族に手伝ってもらえるところはぜひお願いしましょう。

また「1人で背負い込まない」ことも大切です。つらくても相談しない、相談できないということはありませんか。家族や友人など身近な人や医師に現状や正直な気持ちを伝え、相談していきましょう。話すことだけでも考えが整理でき、気持ちが軽くなることがあります。