Question

夫がうつ病5年。よくなる感じがしない……

夫がうつ病になり、5年経ちます。病院に通い、薬も飲んでいますが、一向によくなる感じがありません。私も通院につき添っています。自営業の夫は仕事に行ったり行かなかったりです。私もその会社で働いていて周りの理解が得られず、肩身の狭い思いをしています。このままでは経済的、精神的に行き詰りそうです。うつ病は環境を変えないほうがよいといわれているようですが、どうしたらよいでしょうか?

女性/40代

2022/07/05

Answer

ご主人が闘病中で、5年というと短い期間ではないので、回復の兆しがみえない状況ではさぞ心配なこととお察しします。通院にはご相談者がつき添っているとのこと。主治医から、夫の病状に関してどのように説明を受けているでしょうか。うつ病の治療は、人によってはある程度の時間を要する場合もあるものの、常に症状が一定ではなく、よかったり悪かったりの波をくり返す状態が多くみられます。そうした病状の変化をその都度、主治医に伝え、療養の仕方や生活上のアドバイスなどをしてもらうことが大切です。


通院が長くなってくると毎回同じような診察になり、日々の細かい変化や悩みの状況などを相談しなくなる患者さんもいますが、適切な治療を進めるうえで、現状をきちんと伝えることはとても重要です。本人が伝えることがむずかしいなら、ご相談者から、うつ病がよくなる感じがなく不安なことや仕事の遂行状況について、相談することをおすすめします。


確かにうつ病の場合、大きな環境の変化はストレスにつながってしまうこともあるものの、本人の病状やおかれている状況によって、対応は異なってくると思います。例えば、少しまとまった休みをとって療養に専念したほうがよい場合もあることから、現状をまったく変えないほうがよい、という意味ではありません。

そういったことも含め、まず主治医とよく話し合う必要があります。もし、説明や助言が足りなかったり、信頼して治療を進めることがむずかしいと感じたりする場合には、別の医師にセカンドオピニオンを求めてもよいと思います。5年間、変化がないということなら、もう少し本人に合った治療方法がないか、探してみるのも1つの方法です。


うつ病は、病状に波のある病気で、周りの理解を得るのがむずかしいこともあります。ご相談者としてはつらい気持ちになることも多いと思いますが、1人で悩まず、身近な信頼できる人に聞いてもらったり、支えてもらったりすることも必要です。また、夫が長期間働けないような病状であれば、経済面について利用できる制度が使える場合もあるので、市区町村の窓口で相談してみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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