立ちくらみやめまいがするのは低血圧のため?
血圧値の上が90㎜Hg、下が50㎜Hgです。立ちくらみやめまいがするのは低血圧のせいでしょうか?
男性/40代
2022/06/29
血圧が低いと、からだに十分な血液が行きわたりにくくなり、脳への血流が不足すると、立ちくらみやめまいなどの症状が起こります。ほかにもさまざまな臓器への血流が不足して影響を起こすため、全身倦怠感、疲労感、頭痛、耳鳴り、動悸、食欲不振などの症状がみられることもあります。
上の血圧が100㎜Hg以下の場合を低血圧といいます。その値でも、無症状の健康な人もいます。何らかの症状を伴っている場合には低血圧症と呼ばれ、対処が必要になります。
自律神経の働きは、さまざまな臓器の調節機能をもっていますが、からだの状態に合わせて血圧を調整することも役割の1つです。この働きが不十分になると、十分な血圧、血流を維持できずに症状が起きます。自律神経の不調は、からだの病気のほか、かぜや疲労、睡眠不足などから起こる場合もあります。原因の不確かな低血圧症を本態性低血圧症といい、これは比較的若い人に多いものです。一方、循環器や呼吸器、内分泌の病気や脳や神経疾患、薬など、原因が明らかな低血圧症もあります。
血圧を上げるため、生活面で気をつけることや工夫がいくつかあります。
低血圧を起こす原因の1つは、循環血液量の低下です。汗をかく夏場はとくに水分量が減ります。水分の吸収量を多くするには、塩分をふだんより多めにとるとよいですが、心臓や腎臓が悪い人は、病気に悪影響があるので、主治医への相談が必要です。
弾性ストッキングやサポーターを利用し、下半身の静脈を圧迫することで、下肢に滞っている血液を少なくし、上半身を循環する血液量を多く保ちます。
運動をすると、からだのいろいろな部分に筋肉がつき、血流をよくすることにつながります。過剰な運動は逆効果なので、軽い運動を毎日つづけるようにします。
血圧が低い人は、朝は調子が悪いことが多いですが、意識して10分早起きをしてからだを動かす、朝食をとる、朝シャワーを浴びるなどで、からだの調子を整えます。
立ちくらみやめまいが出たときには、倒れてけがをしないよう、横になるか、椅子に座って症状が落ちつくのを待ちます。立ちくらみが起こりそうなときは、急に立ち上がらないようにしましょう。
上に挙げたようなセルフケアを行っても、症状が改善せず日常生活に支障を感じる場合、薬を使用します。なお、立ちくらみやめまい、低血圧の背景には病気がある場合もあり、一度受診すると安心です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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