破傷風の予防接種は何科で受ければよい?
約3週間前に自転車事故に遭い、頭にけがをして病院で破傷風トキソイドの予防注射をしました。あと2回接種するのですが、どこの診療科ですればよいですか?
女性/30代
2022/06/21
トキソイドというワクチンは、風しんや水ぼうそうの予防のための生ワクチンと異なり、毒素を無毒化しているため、十分な免疫を得るために複数回の接種が必要です。ご相談者のあと2回の予防接種は、1回目の予防接種を受けた医療機関か、一般内科でも受けることが可能です。あらかじめ破傷風の予防接種が可能かについて問い合わせのうえ、受診してください。
接種する間隔は、初回~2回目の接種を4~8週間隔で2回行い、その後、6~18カ月後に1回の追加接種を行うのが一般的です。その後は10年ごとに1回の追加接種を行えば、発症を防ぐ抗体価を保つことができるといわれています。
なお、破傷風のワクチンは、1968年頃から小児の3種混合ワクチン(ジフテリア、 破傷風、百日咳)に含まれています。そのため、この定期接種を受けた人は20歳頃までは効果が持続していますが、その後は予防のためのワクチン接種が必要です。また、1968年以前に生まれた人は、予防接種による免疫がない可能性が高いため、基礎接種と追加接種の合計3回の接種が推奨されています。
過去に接種を受けたことがある場合には、基礎接種は省かれ、追加接種のみとなることがあります。年齢や基礎免疫の有無に応じて、接種の必要回数や間隔が医師から指示されるので、その指示に従いましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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