母が「家のなかに泥棒がいる」と言いつづける
数カ月前から、母が家のなかに泥棒がいると言い始めました。家のいろいろな場所を探して実際にはいないのものの、夜間に話し声や足音がすると言い、ここ最近はさらにひどくなってきています。母はうつ病でしょうか? このままでは家族みんながまいってしまいます。
男性/30代
2022/06/21
お母様は数カ月ほど前から「家のなかに泥棒がいる」と言い始めるようになったとのこと。家族で家中を探してみても、実際にそのようなことがないとわかると、どう対応したらよいかとても困っているのではとお察しします。ここ最近は様子がよくない状況であることも心配ですね。本人がうつ病か、ほかの病気かなどの可能性については専門医が診察のうえで判断するため、こちらではわかりかねてしまいます。しかし状況から考えると、夜に十分な睡眠がとれないことから日常生活にも支障が生じていたり、こころの健康に不調を抱えている心配もあります。まずは近くの精神科やメンタルクリニックなどで現状を相談してみてはいかがでしょうか。
本人の胸中を想像すると、不安な気持ちで日々を過ごしていると思われます。「家の中に泥棒がいる」と、こころの休まるときがなく毎日を過ごすことは、恐怖感のほかに疲労も蓄積することでしょう。本人のこころの負担を和らげるためにも、早めに医療機関で相談してみることをおすすめします。
そこで、医療機関の受診の促し方ですが、なるべく本人が実際に困っている不調感に焦点を当てて、受診をすすめるとよいでしょう。例えば、眠れない状態がつづいている場合「眠れない状態がつづくのはつらくてからだがまいってしまうから、眠れる状態に戻るために、病院で相談してみよう」などです。母親を心配している気持ちとともに、伝えてみてくださいね。
また、診察を受ける際には家族が同伴し、本人の現状について家族からの視点で話しができるようにしておくとよいと思います。本人だけでは状況を伝えきれない心配もあるので、ぜひ一緒に相談してみてくださいね。本人と家族それぞれの話から、今後の対応を専門医に検討してもらえるでしょう。
最後に、家族の皆さんも心身ともに疲れていることでしょう。家族の誰かが不調を抱えていると、それだけでこころの負担が大きくなり、サポートする側にもエネルギーが必要です。どうか、少しでも心身をいたわる時間を意識して持つようにしてください。
それから、家族だけで抱え込まないことも大切です。各地域にある保健所や精神保健福祉センターなどでは、こころの不調について家族からの相談を受けてもらえるので、心配なことや接し方で悩むことがあれば、これらの相談窓口などを利用してください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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