強迫性障害は精神科と心療内科のどちらを受診？

日常生活に支障が出ていること、自分で気持ちをコントロールできない状況がつづいていることを考えると、自身でもお考えのように医療機関で現状を相談したほうがよい段階にあると思います。まずは薬の力を借りて、気持ちを安定させてあげることが大切でしょう。つらい状況を我慢しつづけてしまうと、さらに苦しくなる悪循環を招く心配があります。

「精神科と心療内科」のどちらを受診すればよいのかについては、最近は精神科と心療内科を一緒に掲げているクリニックも多いので、どちらの科にいくか悩まずに受診することも可能だと思います。一般的に、心療内科はからだに起きている症状が精神的なものからきている、精神的な負担が原因と考えられる場合に受診する科になり、精神科は実際にこころの症状が生じている場合に受診する科という点が違いになります。

ご相談者の場合は、精神科を受診するよいと思いますが、先に述べたように精神科と心療内科を一緒に掲げている医療機関も多いため、通いやすく負担のない、自宅や勤務地近くの医療機関を選ぶとよいでしょう。その医療機関にホームページなどがある場合には、事前に医療機関の雰囲気などがつかみやすいと思われるので、参考になさるのも1つではないでしょうか。また、一般的に初診予約制のところがほとんどなので、事前に問い合わせたうえで、受診することをおすすめします。

また、今のつらい状況を家族や周囲の人に理解してもらうことも大切です。もし、仕事をしているのであれば、業務にも影響が生じてしまう場合があるでしょう。その場合は1人で抱え込まず、上司や社内にいる産業医、保健師などにも相談し、今後の仕事の仕方についても話し合うとよいと思います。

いずれにせよ、まずはゆっくり眠れるよう、こころとからだが休める時間をつくってあげることが優先です。ぜひ、この機会に早めに専門医に相談し、今後の対応を仰ぐようにしてくださいね。