Question
注射による末梢神経損傷の対処法は?
採血や献血などでの注射による末梢神経損傷を起こした場合の手当てや、その後の対処法について教えてください。
男性/20代
2022/06/10
Answer
採血や献血などで注射針を刺したとき、ごくまれに末梢神経を損傷することがあります。2018年度の献血者の健康被害発生状況によれば、その確率はきわめて低いのですが、皮膚層近くの神経は個人差が大きいため、神経損傷を100%防止することはできません。
神経を損傷すると、手や指に電気が走るような痛みやしびれ、重苦しい感じなどの症状が表れます。ただし、太い神経を断裂するなどといった可能性は低く、多くは軽度の損傷です。痛みやしびれの症状も軽く、ほとんどの場合は2~4週間程度で症状は治まっていきます。なお、症状には個人差があり、なかには回復に2カ月程度かかることもあります。
手当てや対処法は、採血直後は、まず手を握ったり開いたりできるのかを確認します。手が動くことを確認したら、局所の保温と安静を保つようにして、経過観察します。1週間くらい様子をみて、痛みやしびれ、腫れ、圧迫感などが改善されない場合は、再度診察を受けるようにしましょう。その際、整形外科などへの診療が必要か(急性期であればペインクリニックなども)を判断してもらいましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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