腰痛で受診し、痛みは軽減されたものの、足や腹部にむくみ（浮腫）があるのですね。

浮腫はいろいろな原因で起こるため、ここでは一般的な原因や受診についてご説明します。浮腫は、重力に影響を受けているため、下半身に出ることが多い症状です。大きく分けると、浮腫が出ている部位を押すとへこむ（圧痕）か、へこまないかの違いがあります。ほかにどのような症状を伴っているかで診療科が分かれるので、ご自身の場合、どのような状態か確認されるとよいでしょう。

●息切れなどがある……浮腫（特に足）があり、息苦しい、息切れがするなどの症状があるときは、心臓由来のむくみや肺が原因の可能性を考え、早めにかかりつけ医か、救急外来へ

●血尿が出る……かぜを引いたあとなどに、10日から２週間くらいして尿が急に少なくなり浮腫が起こる、血尿が出るといった場合があります。浮腫は全身に出ることもありますが、顔面、特にまぶたの腫れがよくみられます。腎炎などの可能性を考えて、腎臓内科へ

●おなかが異常に張る……·肝臓や腎臓の病気などが隠れていることがあります。かかりつけ医か、いない場合は消化器科へ

●妊娠中である·……足だけでなく、顔面や手指にも浮腫がある、または体重が１週間に500g以上増え、血圧が高くなるなどの場合は、早めに産婦人科へ

●全身が腫れぼったい……顔面の浮腫もあり、肌がザラザラ乾燥するなどの場合、甲状腺機能のチェックが必要です。一般に足に出たむくみはその部位を押さえると圧痕が出ますが、この病気の場合は、圧痕を残さないことが多いのが特徴といわれます。かかりつけ医か、いない場合は甲状腺・内分泌科へ

ご相談者の場合、必要があれば、受診された整形外科やペインクリニックから専門科を紹介いただけると思われます。ご相談されてみるとよいでしょう。

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