Question

ほくろが増えてがんが心配……

最近、からだにほくろが増えてきた気がします。足の裏にできるほくろは、がんの可能性があると聞きました。皮膚科を受診したほうがよいでしょうか?

女性/30代

2022/06/08

Answer

一般に、ほくろと呼ばれる単純黒子(こくし)は、皮膚の中にあるメラニン色素をつくる色素細胞の良性の腫瘍で、生まれたときにはありません。出始めるのは3~4歳ごろからで、青年期までに少しずつ大きさ、色の濃さ、数が増し、50~60代ごろから自然に数が減り、色も薄くなるのが一般的な経過です。

単純黒子は、体のどの部分にも生じ、日光(紫外線)に当たることとは関係がないともいわれますが、傾向としては日光に当たりやすい皮膚に生じることが多いとされています。単純黒子の数を増やさない予防的な方法はありません。長袖、長ズボンなどの衣服や、帽子の着用、日焼け止めの使用などの紫外線対策をするとよいでしょう。


成人以降に、足の裏や指先に生じるほくろには、まれに皮膚のがんの場合もあります。足の裏や指先のほくろが、がんになりやすいとされるのは、けがや刺激を受けやすいためです。皮膚のがんの1つである悪性黒色腫(メラノーマ)は、ほくろが少しずつ大きくなる(直径6mm以上)、色が濃くなる、色にむら(黒、茶、白、青など)がある、形が不整、皮膚とほくろの境界がにじんではっきりしない、などの特徴があります。このように、注意を要する症状に似ているときなどは、速やかに皮膚科の専門医を受診しましょう。専門医は皮膚の様子を視診するとおよその判断がつきます。また、医師がほくろを拡大して見られる装置(ダーモスコピー)などで検査を受けることもできます。

一見、ほくろのように見えても皮膚のがんだったり、その逆もあります。ほくろかどうかわからない場合や、ほくろが気になるときは、皮膚科を受診して相談することをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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