歯周病の原因は手入れがよくないから?
歯科に行くのが苦手で歯の痛みを放置していたら、歯周病で支える骨がなくなって、抜歯することになってしまいました。今のところブリッジを行う方向で考えているのですが、歯周病になるのは普段の手入れがよくないためでしょうか?
男性/40代
2022/05/30
歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる歯周病菌に感染し、歯の土台が崩れる病気です。歯を失う原因の第1位で、成人の80%以上がかかっているといわれ、誰にでも起こり得る病気です。基本的な治療は、歯周ポケットの深さを測定して、歯垢や歯石の除去を行います。こうした治療を行っても改善されず、細菌が生息し、ブラッシングで除去できない状態や、歯周病の症状が進んでしまった場合は、外科的にポケットの深さを減少させる手術をしたり、ブリッジやインプラント、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術を行う場合もあります。
予防対策としては次の2つになります。
まず、定期的に検査と予防処置を行うことが必要です。病気を早期発見し、未然に防ぐことを心がけましょう。かかりつけの歯科医をもち、定期的に歯科医院に行くことをおすすめします。
次に、正しい歯の磨き方を身につけることも重要です。磨き方のポイントは……
●鏡を見ながら歯ブラシの毛先がきちんと歯に届いているか確認する
●毛束がまっすぐなまま歯面に当たる程度の力で歯と歯肉を傷つけることなくプラークを落とすように、小さく動かす
●歯ブラシの毛先を使って小刻みに動かす。1カ所につき10~20回動かすことを目安に磨くとよい
ブラッシングの動かし方、強さによっては歯と歯肉を傷つけてしまう可能性があるので、必ず、歯科医や歯科衛生士の指導を受け、正しい磨き方を身につけてください。
歯周病は、あらゆる全身疾患と歯周病の関連性が昨今の研究により指摘されており、治療後も日々の予防対策がとても重要です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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