視線恐怖症を治すには?
視線恐怖症を治す方法を教えてください。
男性/30代
2022/05/29
ご相談者は以前、だれかに見られて嫌な思いした経験はありますか。そうであれば、そのときのつらい思い出が心の奥底にたまって、人と話すときに緊張が強まったり、人の視線が気になってしまうことがあるのかもしれません。ただ、人に見られているという意識が強くなりすぎると、いつしか人の視線よりも自分のことばかりに注意が向き、追い詰められたような気持ちになることがあるものです。
これ以上、気持ちが追い詰められないための対策として、まず自身が他人のことをどれだけ見ているか、考えてみましょう。ご相談者は道ですれ違う人や職場の同僚のことなどをどのように見ていますか。髪型や顔立ち、服装などをこと細かに覚えていますか。じっくり思い返すと、一緒にいる時間が長い同僚でも、思いのほか細かなことを覚えていなかったりします。これを他人にあてはめて考えるなら、自分が思うほど、相手はこちらを気にしていない可能性があります。そう考えると、自身がどう見られているかに注意を払うよりも、相手が何を言いたいのか理解しようと聞き役をする、相手に何を話すか、どうしたら言いたいことが伝えられるか、などに関心を払うようにしてみませんか。
次に、会話するときに視線をどこに向けたらよいかですが、基本的に相手の目を見るのは、2秒程度でよいといわれています。あいさつのときや会話の冒頭に2秒だけ相手の目を見れば十分と考えれば、こころの負担が軽くなるのではないでしょうか。ただ、どうしても怖くて目を合わせられない場合は、相手ののど元のあたりを2秒見るようにしてください。仕事での会話であればデータや資料を見て、ゆっくり確認しながら話すのもよいでしょう。
最後に、疲れがたまっていたり、調子を崩していたりすると、いつもは気にならないことが気になって仕方がないなど、こころの感じ方が敏感になることが起こり得ます。そのようなときは、悩みの具体的な対処をすることも大事ですが、あえてそこからいったん離れ、ゆったりと休息してみることも役立つかもしれません。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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