周囲から距離をおかれる原因を解消できない
周りの人が、私と距離をおいて接してきます。理由は「押しつけがましい」「他人や自分の気持ちがわからない」「すべての本質が見えていない」「上からの物言い」「マイナス思考」「すぐ態度が変わる」「距離感がまったくなく、土足でずかずか入ってくる」「伝えたいことがわからないから、めんどくさい」「薄情な人間」ということです。このように原因がわかっても、対処法がわからず、困ってます。
女性/~10代
2022/03/15
ご相談者の言動に対して、周囲の人がさまざまな指摘をしてくるために悩みが深まり、これからどうすればよいかわからなくなっているのですね。こんなにたくさんマイナス面ばかり挙げられたら、自信を失うばかりか、人との関わりそのものが嫌になってしまうのではと想像しています。それでも改善しようと頑張っていらっしゃいますね。
人の気持ちや人との距離は、目に見えないのでとてもわかりづらいものです。自分がよいと思って話したことが相手には不快であったり、気を遣って励ましたつもりがお節介にとられてしまったりということは、よくありますよね。
また、Aさんに話して喜ばれたことが、Bさんに話すと悲しまれたりすることもあると思います。言葉や表情は相手によって受け取り方が違ってきて、ときと場合によっても大きく異なるものです。
では、ときと場所に応じて適切な言葉かけや対応をするには、対応がよくないと指摘されたときに、まずは相手にどこを改善する必要があるのか尋ねることです。たとえば「押しつけがましい」と言われたら、不快な気持ちにさせてしまったことを謝罪し、その後で「押しつけがましくない接し方を教えてください」と尋ねてみましょう。自分を否定されることを言われれば、つい心が萎縮して何も言えなくなりがちですが、ピンチのときこそチャンスです。アドバイスしてくれる人には、遠慮せずに直接質問してみてください。相手と話し合いを深めることで誤解が解ける場合もあり、ご相談者の悩みを理解してもらえる可能性もあります。
次に気をつけたいのは、会話のときに相手の話をしっかり聞くことです。参考までに、ふだんの会話でどのような比率で人と話しているか振り返ってみてください。人の話を聞くのが半分、自分が話すのが半分という割合なら、相手の話を聞く割合を7割くらいまで上げてみてください。相手が話を聞いてもらえたという充実感をもつと、ご相談者に否定的な感情を持つことも少なくなると思います。
最後に重要なのは、自分をあまり責めないことです。「すべての本質が見えていない」「人の気持ちがわからない」などと言われて傷ついてしまうと思いますが、すべての本質を見ることは非常に困難であり、人の気持ちが丸ごとわかる人などいないはずです。そのような言動をぶつけられたときは、素直に「私にはわからない」と伝えてください。ただ、同時に「あなたと楽しく話をしたいと思っている」ことや「あなたのことを大切に思っている」ことを忘れずにつけ加えましょう。
とてもむずかしい状況ですが、社会で生活するためには人との関わりを無視することは不可能です。必要以上に恐れず、自分のできる範囲で精いっぱいがんばっていることを認めて歩んでくださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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