血液型不適合妊娠とは?
妻の血液型がRh(-)の場合、血液型不適合妊娠が起こる可能性があると聞きました。母子への影響は?
男性/30代
2022/03/09
血液型がRh(-)の女性がRh(+)の男性との間で妊娠した場合、その子どもは、Rh(+)か、Rh(-)のどちらかになります。Rh(-)の女性の胎児がRh(+)だったケースを「Rh式血液型不適合妊娠」と呼びます。
このケースでは、Rh(-)である母親の血液中にRh抗体が作られる可能性があります。Rh抗体が作られた状態を「Rh抗体が陽性である」といいます。このRh抗体が胎盤から子どもの体内に入ると、子どもの赤血球の一部を壊して貧血を起こし、流産などの原因になることがあります。
Rh(-)の人が妊娠した場合は、パートナーの血液型検査を行い、パートナーがRh(+)の場合には、母親のRh抗体の有無を定期的に検査する必要があります。Rh抗体が陰性なら、妊娠は通常通りに経過しますが、Rh抗体が陽性の場合は、子どもの健康状態をくわしく検査し、状態にあわせて子どもを守るための処置が行われます。
血液型不適合妊娠による胎児への問題は、初回の妊娠では起こりにくく、2回目、3回目と回数が多くなるほど起こりやすいと考えられています。そのため、Rh(-)の母親は、Rh(+)の子どもを出産後、72時間以内に、次の妊娠に備えて抗D人免疫グロブリン製剤を注射することがすすめられています。また、妊娠28週ごろにRh抗体が陰性の場合も、抗D人免疫グロブリン製剤の投与がすすめられます。
くわしくは、主治医あるいは専門医に確認されてください。なお、2回の抗D人免疫グロブリン製剤の費用助成をする自治体もあります。地域の市町村の担当部署で確認されることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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