血管を強くする栄養素は？

「これを食べれば血管が強くなる」という食品はありません。しかし、血管をつくっている細胞は主にたんぱく質で構成されていますから、たんぱく質を過不足なくとることが大事です。たんぱく質の合成には、ビタミンB群やビタミンC、鉄などのミネラルも必要ですので、いろいろな食品をバランスよくとり、栄養素のバランスがとれた食事をすることが重要です。

心筋梗塞・狭心症、脳卒中などの要因となる動脈硬化を予防するには、生活習慣の改善が大切になります。食事では、過食を控えて適正体重を維持する、飽和脂肪酸（肉の脂身、乳脂肪、洋菓子などに多い）をとり過ぎない、魚、緑黄色野菜を含めた野菜、海藻、大豆製品、未精製の穀類を増やす、減塩、適量のアルコールを心がける、などが改善事項として挙げられます。

特定の食品ばかりを食べたり、偏った食事をしたりするのではなく、1日3回の主食、主菜、副菜がそろった食事をとることができれば、動脈硬化の予防につながります。加えて、運動不足や喫煙もリスク要因なので、体をよく動かし、喫煙者は禁煙しましょう。