50歳を過ぎてから冬場はからだが動かない
冬は元々苦手ですが、50歳を過ぎたころからからだが思うように動きません。低血圧で朝が苦手ですが、冬はまるで冬眠したように何をする気力もわきません。掃除もできなくなります。3月ごろからようやくスイッチが入り、明らかに心身の調子が違ってくるのです。こんなにはっきりと変わる自分に驚いています。
女性/50代
2022/02/22
冬という季節に限られた症状のようなので、日照時間が影響しているようにも思えます。季節性うつ病という病気は、おもに冬になるとやる気が出ない、とにかく眠い、朝起きられない、何をしても虚しく無気力に覆われた気がするなど、うつ病と同じような症状です。
これらの症状には、脳内の活動に影響するメラトニンやセロトニンといった神経伝達物質が関わっています。光の刺激によりその分泌が調節されるため、日照時間の変化でこうした季節限定の症状が出ることがあります。その場合には、太陽の光を浴びることや、高照度光療法という医療機関での治療法があります。
40・50代はホルモンバランスに変化が生じ、その変化により精神症状が出ることもあります。ホルモンバランスの変化が原因の場合は、不足したホルモンを補うことで症状が軽減する場合も多くあります。この場合も、医療機関を受診することで必要なケアがアドバイスされます。
ふだんの生活も振り返ってみてください。仕事や家事の量が多く無理をつづけていたり、ストレスを発散できずにため込んでいるということはありませんか。心身の調子に注意をしながら過ごしましょう。周囲の助けも借りながらやっていくことも大切です。
まずは一度、医療機関を受診され、何が原因でこのようなつらい症状が起きているのか、確かめてみてはいかがでしょうか。原因がはっきりすることで、対処方法も明確になってくることでしょう。
こころとからだの両面を診るのは心療内科になり、ホルモンバランスを調べるのは婦人科がよいと思います。心当たりや受診しやすさを加味して検討ください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
関連するキーワード
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。