Question

目を開けると糸くずのようなものが見える。どんな病気?

目を開けると、糸くずのようなものがうっすら見える。目を洗っても取れない。どんな病気なのか教えてほしい。

男性/50代

2022/01/28

Answer

目の前に糸くずのようなチラチラするものが見える、蚊のようなものが見える、それがあちこちに動いて一定しないように見える、とくに空や白い壁を見たとき、よりはっきり見えるというような状態は、「飛蚊症(ひぶんしょう)」でよくみられる症状です。


飛蚊症の場合、見える形はひも状だったり点だったりさまざまで、通常、徐々に症状に慣れてきて、気にならなくなる方がほとんどです。多くは、加齢とともに起こる生理的な現象で、硝子体(しょうしたい)のにごりが原因と言われ、病的な心配の要らないケースです。


ただ、なかには病気が原因で症状が表れていることがあります。急に症状が表れた、数が増える、光が見える、視野の一部が欠けて見える、かすみがかかったように見える、まぶしく感じる、ゆがみや色がついて見えるようなときには注意が必要です。

このような場合、網膜や硝子体などに問題が起こっている、またはその前兆である可能性があります。放置すると視力に影響が出ることもあるので、早急な受診が必要となります。


一般的に、目の前に糸くずのようなものが見えるなどの症状を改善する効果的な方法はありませんが、日頃から目をいたわりながら過ごすことは大切です。


以下に目をいたわるための留意点をご紹介します。


① 近くを見るとき、あまり目を近づけすぎないで、一定の距離(25cm)を保って見るようにする。ときどき遠くをみると目の筋肉のストレッチになる。


② パソコンやテレビなどの画面を見るときには、1時間に10分程度または1~2回程度の小休止を取ることが大切です。1回の連続時間が1時間を超えないようにし、距離を変えたり、まばたきの回数を増やすとよい。


③ 姿勢や照明なども見直すようにする。


④ 睡眠時間を確保することを心がけ、疲れをためないようにする。


⑤目に大切な栄養素を心がけてとる。

●目のビタミンといわれるビタミンA(卵、牛乳、チーズ、緑黄色野菜、レバー、魚な

ど)

●疲労回復・視力低下を防ぐ効果のあるビタミンB1(豚肉、魚、豆類、穀物など)、ビタミンB2(レバー、肉、さば・さんまなど魚介類、乳製品、納豆、卵など)

●充血を防ぐビタミンC(果物、野菜、イモ類、緑茶など)

●目の毛細血管の血行をよくするアントシアニン(ブルーベリー、適量の赤ワイン、ぶどう、いちごなど)


⑤ ぬるめの湯にゆっくり浸かり、全身のリンパや血液のめぐりをよくする。


ご相談者の場合は、糸くずのようなものが見えて、洗っても取れない症状がおありとのこと。今までに眼科を受診したことがないのでしたら、目の硝子体や網膜などに心配な所見がないかどうかを一度、診ていただくようにおすすめいたします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。