Question

「戻し食べ」がやめられない

私は小学生のときにいじめを受けた経験があります。その頃から強迫性障害の症状が出始めたのですが、受診しないまま年々症状がエスカレートしていきました。孤独との闘いだからか理由はわかりませんが、同じ時期から「戻し食べ」をするようになりました。食べた給食を、胃に力を入れて口に吐き戻し、また食べる。それを何度もくり返します。食べて間がないので胃液の味もせず、これをすることで気分が落ち着くのです。心身症を機に2年前から精神科に通院していますが、このことは言えず、今でもやってしまいます。

女性/40代

2022/01/28

Answer

小学生のときから強迫性障害の症状が始まり、年々エスカレートしていったのですね。同時に、食べたものを一度吐き戻し、それを再び食べるという食行動も始まったとのこと。当時はいじめを受けておられたとのことで、大変苦しい思いを抱えながら日々過ごしていらしたのだと思います。その苦しさを何とか紛らわし、切り抜けるための対処行動として、このような行動が表れたのかもしれませんね。その行動は小学生の間だけではなく、現在に至るまで続いているそうですが、つらさや苦しさに対処するためのくせのようになっているのでしょうか。


2年前から精神科に通院され、そのきっかけは心身症だったとのことで、そこでも何か大きなストレスやつらい状況などがあったのではないかと心配です。心身症の治療や環境の改善などについては、よい方向へ進んでいるでしょうか? ずっと通院を続けているけれども、この食行動については主治医に伝えることができずにいるのですね。戻し食べの状況をお聞きすると、かなりからだへの負担も大きいように感じます。今回こちらへご相談を寄せていただいたということは、長年続いたこの行動をやめたい、という気持ちも大きいのではないでしょうか。


確かに、1人でこの行動をやめることは、大変困難なことかもしれません。これまでずっと続いてきた状況を考えると、長年抱え込んできた感情や、何らかのストレスなどが関係しているのかもしれませんし、今までは強迫行動や戻し食べといった対処をしないと、切り抜けてこられなかったのかもしれません。しかし今は、主治医の先生という大きな味方がいらっしゃいます。気持ちを安定させながら、だんだんと改善に向かっていくよう一緒に考えてもらえると思います。また、継続的なカウンセリングで、少しずつ悩みや問題と向き合い、心の整理をしていくことも1つの方法です。興味がある場合は、まず主治医の先生に相談してみてください。少しでも早く、打開に向けた一歩が踏み出せるよう、願っています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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