Question

うつ病でたびたび過呼吸に

うつ病と診断されつつも会社に勤めていますが、2カ月ほど前にストレスからか、職場内で過呼吸で倒れて救急車で運ばれました。脳の精密検査や血液検査では異常は見つからず、疲労からくるものとの診断を受けました。それ以降、何かあると過呼吸を起こすようになり、1人で静かな所で落ち着くまで耐えています。同居している両親が、過呼吸やうつなどの精神疾患に偏見があり、理解どころか体調の心配すらされず、1人で過呼吸に対処するしかありません。応急処置やその後の対処法など、よい方法があれば教えていただきたいです。

女性/30代

2022/01/28

Answer

職場から救急車で運ばれるというのは、大変ショックが大きく、つらいできごとだったことでしょう。身近にいるご両親の理解があれば、あなたの気持ちももう少し楽になるかと思いますが、それもむずかしい状況のなか、1人で対処できる方法などを知りたいと考えているのですね。


あなたは現在、うつ病との診断で通院中であると理解しました。その場合、まずは主治医に、過呼吸症状について相談し、指示を仰ぐことをおすすめします。治療中のうつ病や、ストレス、疲労との関係性について診ていただき、対処法についてアドバイスをもらえるとよいでしょう。状態によっては、薬を処方してもらうことで、症状が和らぐ可能性もあります。


主治医への相談を前提としたうえで、一般的に、過呼吸が起こったときに、自分でできる対処法や、気持ちのもち方などについてお伝えしたいと思います。


多くの場合、過呼吸症状は重症化することは少なく、30分程度で症状が軽減していきますので、静かな所で落ち着くまで耐える、というのはよい対処法であると思います。その際、「必ず治まるから大丈夫」などのように自分自身に言い聞かせ、気持ちを落ち着かせるとよいでしょう。過呼吸の最中は息を吸い過ぎていることが多いので、吐く息の方に意識を向けて、ゆっくり息を吐くことも効果的です。症状を和らげる呼吸法などについては、主治医に指導してもらうとよいと思います。


一方で、過呼吸自体を起こさないように工夫することも大切でしょう。ストレスや疲労などが原因であれば、それらへの対処法を見つけることも必要ですね。ストレスや疲労というのは、目には見えないため、自覚することがむずかしいときもあります。知らず知らずの間に蓄積され、突然症状として表れるということも少なくありません。


過呼吸がひんぱんに起こるときには、症状が表れた日時などを記録しておくと、自分がどのような状態のときに起きやすいかということがわかり、対処法が見えてくる場合もあります。例えば通常よりも仕事が忙しいときに起きやすいのであれば、その前後にあらかじめお休みを取るなどして、心身に無理がかからないよう工夫することもできるでしょう。


また、過呼吸の症状が起きる前に、息苦しさや動悸などの前兆を感じる方もいます。そのようなときに、早めに安静な姿勢を取って呼吸を整えることで、症状の悪化を防ぐことができる場合もあります。できるだけ慌てずに「大丈夫」と心を落ち着かせるようにしましょう。


過呼吸が起きそうだったけれども起きなかった、という経験を積み重ねることで、不安が和らぎ、徐々に改善していく可能性もあります。主治医とよく相談しながら、あなたに合った対処法を見つけてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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