Question

対人恐怖症の薬以外の対処法は?

以前から人とのかかわり方が下手です。会話の際、緊張から吃音が出るため、うまく伝わらないことが多くありました。それによって他人を傷つけてしまい、みんな私から離れていくばかりで、対人恐怖症になりました。心療内科では薬をいただいてますが、よくなりません。ほかにも薬を服用しているので、これ以上薬は使いたくありません。薬以外でよい対処法はありますか?

女性/20代

2022/01/28

Answer

自分の気持ちや言いたいことがうまく伝えられないのは、とても苦しいですね。一度嫌な経験をすると、次に人と関わるときにも、不安や恐怖心を抱いてしまうこともあると思います。そのようななかでも、なんとか状況を改善していきたいというあなたの想いが伝わってきました。


あなたは現在、心療内科に通院し、服薬をしているとのこと。その場合、まずは主治医にあなたの悩みや困りごとを具体的に伝え、相談することが大切です。とくに服薬してもよくなっていない状況や、これ以上は薬を使いたくないという気持ち、薬以外での対処法があるかといった疑問などは、治療を進める上でとても大事なことですので、主治医に必ず伝え、指示を仰ぐようにしましょう。


それを前提としたうえで、あなたができることについて考えてみたいと思います。緊張から吃音が出てしまい、思うように伝えられないのはつらいと思います。ただ、それで相手を傷つけてしまうという点が気にかかりました。一般的に吃音が出ると、言葉がスムーズに発しにくくなり、相手が聞き取りづらくなることは多くありますが、吃音自体が相手を傷つけることは少ないように思います。あなたがどのような経緯で相手を傷つけてしまったのか、それは吃音のみが原因であるのかを、今一度ふり返ってみることも状況の改善に役立つのではないでしょうか。


もし、相手があなたの事情を知らずに離れていくことがあれば、吃音があること、そのために言いたいことがうまく伝えられないことを、率直に説明する努力をしてみたり、メールなどでのやり取りが可能であれば、文字でのコミュニケーションでフォローしたりもできるかもしれません。また、緊張しているときには、たくさんの言葉を使おうとするのではなく、自分が発しやすい簡単な言葉を選んで、できるだけゆっくり伝えるようにするのも1つの方法です。吃音の程度や種類は人によって違いますので、あなたにはどのような方法が適しているか主治医に相談するとよいでしょう。


どうしてもうまく話せないときには、まずは聞き役になるのも1つです。人は自分の話に興味をもって聞いてくれる人に対して、好感を持つ傾向がありますので、相槌を打ちながら笑顔で話を聞くだけでもよいでしょう。少なくとも、悪い印象を与えたり、相手を傷つけたりすることはないと思います。


相手の話を聞けるようになってくると、徐々に会話の雰囲気や場の空気に慣れてきて、緊張感も和らいでくると思います。あなたの場合、緊張から吃音が出てしまうようなので、緊張が取れてリラックスすることにより、吃音自体が出にくくなるのではないでしょうか。


自分だけで対処するのがむずかしいときは、カウンセリングや言語療法などを受け、専門家と一緒に気持ちの整理をしたり、具体的な対処について検討や練習をしたりする方法もあります。まずは主治医にありのままの気持ちや今の状況を伝え、カウンセリングや言語療法などを受けることも含めて相談してくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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