Question
抗うつ薬の副作用が心配
うつ病の治療のため、抗うつ薬の「パキシル」を服用していますが、副作用が心配で服用を続けることに不安を持っています。中止したほうがいいのでしょうか。
女性/40代
2021/12/21
Answer
抗うつ薬は気分を安定させて不安や焦燥感などを取り除く効果があります。現在は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など、副作用が少なく、軽症の患者さんの治療や長期投与に適した抗うつ薬が広く用いられていますが、副作用が全くないというわけではありません。
主な副作用として、吐き気、嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状あります。また、精神神経症状として、眠気、めまい、頭痛などの精神神経系症状が現れることがあるため、自動車運転などは控えるなど、十分な注意が必要です。そのほか、非常にまれですが、不安やイライラ、混乱といった症状が現れるセロトニン症候群や性機能障害が起こることもあります。
抗うつ薬を自己判断で中止すると、めまい、知覚障害(後頭部の電気ショックのような感覚、上下肢のビリビリ感など)、睡眠障害(悪夢を含む)、不安、焦燥、頭痛などの症状が起こりやすくなります。治療中で安定している症状についても、再燃や悪化の可能性があります。薬を中止したい、量を減らしたいなど、処方の変更を希望する場合は、必ず主治医に相談してください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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