のどの渇きや手のしびれは高血圧のせい?
体重は95kg、血圧は上が178 、下は110あります。のどが渇いたり、目覚めに手がしびれたりすることもあります。血圧と関係がありますか?
男性/40代
2022/01/28
収縮期血圧が178mmHg、拡張期血圧が110mmHg。のどが渇いたり、目覚めに手がしびれたりすることが血圧に関係した症状なのかとのご相談をお寄せいただきました。今回は高血圧の症状についてご説明いたします。
「日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン(2019)」によると、高血圧とは上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、または下の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上、あるいは上と下の血圧の両方が140mmHg以上、90mmHg以上の状態が続くことと定義されています。
一般に高血圧の症状は、ほとんどの人が自覚できません。まれに早朝の頭痛、夜間の頻尿、呼吸困難、めまいやふらつき、足の冷えなどの症状がみられる場合もありますが、多くは高血圧の症状ではありません。ほかの病気や一時的な体調不良でもみられる自覚症状です。
例えば、夜間の頻尿は男性にみられる前立腺肥大の典型的な自覚症状です。高血圧とともに何らかの自覚症状があって心配なときは、ご自身で判断せずに症状を医師へ相談して、これからの対処方法を検討することが大切です。
ご相談の、のどが渇く、目覚めに手がしびれるという症状は、高血圧あるいは高血圧の合併症にみられる典型的な症状とは少々異なるようですが、高血圧の治療中であれば主治医へまず症状を伝えましょう。
治療中でなければ、1~2週間程度、家庭血圧を測定して、その血圧の記録を持参の上、今回の症状を医師へ相談してください。家庭血圧は上135 mmHg以上、下85mmHg以上が目安となります。上か下どちらか、あるいは両方が高い場合が医師へ相談する目安となります。
家庭血圧の測定方法
・腕で測る血圧計を選びましょう。
・1日2回、朝と晩に測定します。朝は起床後1時間以内で朝食の前、服薬の前に測定し
ます。夜は就寝の前に測定します。
・測定の前にトイレを済ませ、少なくとも1~2分は椅子に座り、落ち着いた状態で測定
します。
・朝と晩にそれぞれ2回測定し、その平均値を記録します。
・測定結果は主治医や内科医師へ見せましょう。
測定中に試せるセルフケアとして、口喝(こうかつ)に対しては、一日三食の食事をとったうえで、水分を1日1~1.5ℓほどこまめにとることを心がけましょう。手のしびれには、枕の高さを調整するなどの方法を試してみてもよいでしょう。
高血圧の状態が長期にわたると、血管に負荷がかかり、徐々に血管のしなやかさが失われて固くなる「動脈硬化」が進み、各臓器の機能低下を招くことなどが懸念されます。ご相談者様が適切に対処され、症状が1日も早く軽快しますよう願っております。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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