Question

子宮頸がん検査で「ASC-US」と判定

子宮頸がん検査の結果が「ASC-US」となり、精密検査をすすめられました。「ASC-US」の意味を教えてください。

女性/30代

2022/01/28

Answer

これまで子宮頸がんの検査結果は、5段階にクラス分類されていましたが、微妙な異常を分類できず、見落としにつながることもありました。そのため、現在はベセスダシステムに基づいた新しい分類が推奨されています。


ASC-USは、新しい分類のクラス分けのひとつで、「意義不明な異型扁平上皮細胞」と訳されます。簡単にいうと、「異常として精密検査にまわすべきなのか、正常な所見として経過観察でよいのか判断に困る細胞」のことです。


ASC-USと判定された場合は、次のいずれかを行うことが推奨されています。

●HPV検査を行う

(陰性の場合は、1年後に細胞診、HPV併用検査。陽性の場合はコルポスコピー検査、生検)

●HPV検査を行わない場合は、6カ月以内に細胞診検査


まずはHPV検査をするのがよいと思われます。これは、子宮頸がんの発生原因ともいわれるHPV(ヒト乳頭腫ウイルス)の中でも、リスクが高いHPVに感染しているかを調べる検査です。


コルポスコピー検査は、子宮頸部を望遠鏡のような機械で拡大して観察する検査で、これはHPVが陰性であれば行わなくていい検査です。むだに検査を増やさないためにも、まずHPV検査を行うのが一般的です。子宮頸がん検査でASC-USと判定された場合、HPV検査は保険適用になります。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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