Question
ケムシに触ると危険?
ケムシに触ってしまいましたが、大丈夫でしょうか。
男性/40代
2022/01/28
Answer
一般的にはチョウやガの幼虫で、体中が毛でおおわれているのがケムシ、毛がないのがイモムシといわれています。
すべてのケムシには毒があって、皮膚炎を起こすと思っている人も多いようですが、毒のある毛(有毒毛)を持つケムシはそんなにたくさんいるわけではありません。ただし、毒の有無を判別するのは難しいので、できるだけ素手では触らないことが大切です。
有毒毛にはおもに毒針毛と毒棘があり、前者はドクガ類(ドクガ、チャドクガなど)、後者はイラガ類(イラガ、ヒロヘリアオイラガなど)の幼虫が持っています。
ドクガ類、たとえばチャドクガの幼虫は、体中に0.1~0.2㎜の毒針毛が数十万本以上密生しています。これに触れると、じんましんのような激しいかゆみをともなう症状が出たり、赤いブツブツが出たりします。かくとさらに症状がひどくなります。ツバキやサザンカなどにつくことが多く、庭木の手入れをするときにふれてしまい、発症することが多いようです。
イラガ類は、その毒棘に触れた途端、ピリピリした激しい痛みと発赤が出ます。この症状は1~2時間でいったんおさまりますが、翌日に同じところが赤く腫れてかゆみが出ることがあります。おもにサクラやカエデ、バラ、クスノキなどにつくヒロヘリアオイラガの幼虫による被害が多くなっています。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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