乳腺炎の原因と対処方法について
妊娠中です。赤ちゃんはできるだけ母乳で育てたいと考えていますが、乳腺炎に注意したほうがよいと聞きました。乳腺炎の原因と対処方法について教えてください。
女性/20代
2021/12/21
産褥期(さんじょくき:分娩終了後から体が非妊娠時の状態に回復するまでの期間のこと。一般的には産後の6~8週間程度)にみられる乳腺炎には、2つのタイプがあります。1つはうっ滞性乳腺炎で、乳腺内に乳汁が滞ってしまうことで起こります。もう1つは化膿性乳腺炎といい、乳汁のうっ滞に細菌性感染(主にブドウ球菌)が加わって起こります。
うっ滞性乳腺炎の症状は、乳房の腫脹(はれ)、痛み、熱感、硬結(こうけつ:柔らかい部分が硬くなった状態)、皮膚の赤みなどで、全身の症状はありません。化膿性乳腺炎の症状は、黄色い乳汁、38度以上の発熱、悪寒、倦怠感、乳房の腫脹、痛み、熱感、皮膚の赤み、乳房の血管の怒張、わきの下のリンパ節の腫脹などです。
乳腺炎の治療としては、基本的に助産師による乳房マッサージが行われます。乳腺の出口の詰まりをマッサージで解消することで、たまった母乳を排出させます。乳房ケアができる助産院、出産をした病院に連絡をしてみるとよいでしょう。
家庭での対処法としては、授乳回数を多くして、たまった乳汁を外に出すようにしてください。必要に応じて搾乳も行います。症状が軽い場合は、授乳の前や授乳中にしこりの部分を乳頭に向かってやさしくマッサージしてみましょう。赤ちゃんの抱き方をいろいろ変えて、十分に吸ってもらうのもよいでしょう。フットボールを抱えるように抱いたり、たて抱きにしたり、ラッコ抱きにするなどです。
乳房が熱を持っているときは、濡れタオルなどで冷やしてください(氷や保冷剤での冷やし過ぎは禁物)。そのほか、きつすぎるブラジャーは避け、ゆったりとした服装を心がけるようにます。水分を十分にとって休息を心がけることも大切です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /
関連するキーワード
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。