咳が続くときの家庭でのケア

咳は、のどや気管についたウイルス、細菌、ほこり、異物などをからだの外に出そうとする、もともとからだに備わっている防御反応の一つです。

小さなお子さんの咳が続くと、そばで見ている保護者の方はとても心配な気持ちになると思います。まずは、お子さんにやさしく声をかけてあげましょう。こうすることで、お子さんを安心させるだけでなく、ご自身も落ち着くことができます。

咳に対するケアでは、まず、呼吸が楽にできるように、からだを締めつけない衣類を着せたり、ボタンなどを緩めたりします。

上体を起こした姿勢をとらせるか、からだを立てて抱っこします。寝ているときは、座布団などを上手に使って頭をやや高くしましょう。

室内は寒くならないように気をつけて、適度に換気を行います。空気が乾燥しているときは、加湿器を使用したり、洗濯物を室内に干したりして、部屋を加湿することも必要です。

また、咳が治まっている間は、こまめに水分をとらせましょう。鼻水が出ているときは吸いとってあげると、のどに入る痰が多少減るので咳も楽になります。咳をしている際は、背中を軽くとんとんと叩くと痰を出しやすくなります。

ミルクや食事は１回の量を少なくすると、胃が膨らんで肺を圧迫するのを防ぎます。

その他、煙草の煙や室内の埃も咳が出やすくなる原因になりますので、注意をしたほうがよいでしょう。