水痘ワクチンの帯状疱疹への予防効果

2022/01/28
水痘ワクチンで帯状疱疹は予防できますか。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
水痘ワクチンは、50歳以上の方に対して帯状疱疹の予防のために、接種(任意接種)することができます。自治体によっては接種費用の助成があります。
米国の帯状疱疹ワクチンの臨床試験では、50~60歳代で69.8%の発症予防効果が認められたとの報告があります。
また、帯状疱疹ワクチンを接種した50~60歳代で約90%、70歳代で約85%の方に、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する細胞免疫が上昇したという報告もあります。
水痘ワクチンは長く小児に使われてきたワクチンです。帯状疱疹の予防で接種する場合は、1回0.5mlを皮下に1回接種します。生ワクチンのため、免疫不全(ステロイド内服中、抗がん剤使用中、免疫抑制剤使用中など)の方には使用できません。
なお、2020年からは不活化ワクチンの帯状疱疹ワクチン(シングリックス)が認可されました。帯状疱疹ワクチンは、50歳以上では97.2%、70歳以上では89.9%の予防効果が報告されています。1回0.5mlを筋肉に2カ月間隔で2回接種します。水痘ワクチンに比べると、間隔を空けて2回接種する必要があるのと、費用が高額ですが、予防効果が高く、免疫不全の方も接種できます。


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