新型コロナ感染での喫煙者の重症化リスク
新型コロナ感染における喫煙者の重症化リスクを教えてください。
男性/50代
2023/01/14
新型コロナウイルス感染症にかかった場合「喫煙は重症化する最大のリスク」といわれています。
英国の医学雑誌「New England Journal of Medicine」に掲載された論文の情報では、新型コロナウイルス感染症の患者さんを分析したところ、喫煙者は、重症化リスクが非喫煙者の1.66倍、人工呼吸器の装着や死亡の危険性は非喫煙者の3倍以上になるというデータがあります。高齢者や基礎疾患のある方と比べても、重症化のリスクが高いとの報告もあり、世界保健機関(WHO)は「禁煙すること」を強く推奨しています。
ウイルスの付いた手で口元に触れることは、新型コロナウイルス感染のリスク要因です。たばこを吸うときに口元に手を近づけることは、口元に汚染された可能性のある手を何度も近づけることになり、感染のリスクを高めることになります。また、狭い空間で大勢が喫煙する喫煙室は感染リスクが高くなります。
在宅勤務などで、自宅で家族と過ごす時間が増えた方も多いと思いますが、受動喫煙が増えることは、大切な家族の健康を害することになります。2020年より禁煙外来のオンライン診療が認められ、禁煙治療が受けやすくなりました。ほかにも、薬局で市販薬のニコチンパッチなどを購入し、薬剤師と相談しながら禁煙を図ることもできます。喫煙は新型コロナウイルス感染症だけでなく、がん、心臓病、脳血管障害、糖尿病など多くの病気との関連もわかっています。これを機に、禁煙を検討されてはいかがでしょうか。
※2022年1月31日時点の内容です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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