2歳児が数日前から軽いせきをしているのは新型コロナ？

子どもが新型コロナウイルスに感染した場合、発熱、乾いたせきを認める一方で、鼻汁や鼻づまりなどの上気道症状は比較的少ないとされています。また、嘔吐、腹痛や下痢などの消化器症状を認める患者もいるようです。子どもは正確に症状を訴えられないため注意が必要ですが、気になる症状があっても、食欲があり、機嫌が悪くなければ慌てる必要はないでしょう。

呼吸数が多い、肩で息をする、呼吸が苦しい、唇や顔の色が悪いなど、肺炎を疑う症状がある場合を除いては、一般の医療機関や休日夜間急病診療所等を受診しても、診断を確定するための検査ができないため、新型コロナウイルス感染症を心配して医療機関を受診することはお勧めできません。むしろ受診によって新型コロナウイルスの感染の機会を増やす危険性があります。

ただし、原因不明の発熱が続く、呼吸が苦しい、食事や水分がとれない、ぐったりしているなどの様子が見られるときは、さまざまな病気が考えられますので速やかに医療機関を受診してください。また、濃厚接触者や健康観察対象者である場合は、まず地域の帰国者・接触者相談センターにご相談ください。

家庭内に感染の疑いがある人がいる場合は、以下のことに注意しましょう。

・部屋を分ける　

・感染者の世話をする方は限定する　

・マスクをする(2歳以下の子どもへのマスクは危険)

・こまめに手洗い、うがいをする

・できる限り換気をする　

・手を触れる共有部分は消毒をする　

・汚れた衣服やシーツ、タオルなどの洗濯をする　

・ゴミを密閉して捨てる

※2022年１月31日時点の内容です。