Question

新型コロナ感染の有無を調べる抗体検査とは

新型コロナウイルスに感染したかどうかを調べる抗体検査について教えてください。

女性/30代

2021/12/21

Answer

抗体検査は、新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうかを調べる検査で、患者の血液中の特異抗体を検出します。

抗体にはIgA、IgD、IgE、IgG、IgMの5種類があります。特異抗体の産生には通常、感染後2〜3週間の期間が必要で、感染・発症していても抗体検査で陽性にならない場合があります。

IgMは感染の初期段階(約7日間以内)で生成され、IgGは感染後(感染して1週間後から上昇、数年の間持続)に血液中に生成されます。ただし、新型コロナウイルス感染症では感染から発症、受診まで2週間ほど経過している症例もあることから、こうした場合には抗体検査が診断に役⽴つ可能性があります。特別な機器を必要とせず、PCR検査や抗原検査と比較すると、検体採取時の感染リスクが低くなります。


現在国内で流通されているさまざまな抗体検査キットは、精度が十分でない検査法もあるため注意が必要で、WHOは抗体検査を診断目的として単独で用いることは推奨せず、疫学調査等で活用できる可能性を示唆しています。抗体検査に基づく感染の蔓延状況を定期的に、地域別に解析することにより、集団免疫の進行状況を把握することが可能になります。

※2022年1月31日時点の内容です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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