花粉症のレーザー治療
毎年、花粉症の時期に、くしゃみ・鼻水・鼻づまりに悩まされています。レーザー治療は効果があると聞きましたが、具体的にどのようなものか教えてください。
女性/20代
2021/12/21
レーザー治療は、鼻の中の下鼻甲介(かびこうかい)という部位にレーザーを照射して鼻粘膜の表面を焼く治療です。鼻の粘膜に花粉が侵入するのを防ぐとともに、粘膜下にあるアレルギー反応を起こす細胞を変性させてアレルギー反応を弱くすることができます。
方法としては、麻酔薬をしみこませたガーゼを鼻の中に入れて15分ほど置いた後、両側の鼻粘膜に5分ほどレーザーを照射します。痛みや出血などはほとんどありません。当日は激しい運動をしなければ、通常の生活をして問題ありません。レーザーで焼いた部分にできるカサブタを取り除くために、1週間後に再受診する必要があります。
治療は前年の12月から花粉シーズンの始まる2月初旬までに受けるとよいでしょう。レーザー治療は健康保険が適用されており、花粉症の一般的な治療法の1つとなっています。
ただし、レーザー治療は一度受けたら効果が永遠に続くというものではありません。約8割は2年後も効果が持続しているという報告がありますが、重症例では1シーズンに複数回レーザー治療を行う場合があり、毎年レーザー治療が必要なケースもあります。
また、レーザー治療を行えば、薬やマスクが不要になるわけではありません。シーズン前から服用する初期治療薬は必要なくなりますが、毎年重症になる人は飛散シーズン開始後の薬の服用が必要です。治療にあたっては、自分の症状の程度やレーザー治療のメリット・デメリットを理解し、主治医によく相談した上で選択することがすすめられます。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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