Question

早朝高血圧について

早朝に急激に血圧が高くなると危険だといわれますが、その理由を教えてください。

男性/30代

2021/12/21

Answer

血圧は1日を通して睡眠中が一番低く、日中の活動に備え早朝から少しずつ上昇していくのが普通です。日中はそのときの活動に応じて変化し、夕方から夜にかけて徐々に低下します。朝方の血圧上昇は生理的な変化ですが、早朝に急激に血圧が上昇してしまう早朝高血圧が問題になっており、「モーニングサージ」とも呼ばれています。


血圧が急激に上がると、血管の壁に大きな圧力が急にかかり、血管の壁についていた瘤(プラーク)が破れて血栓ができ、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こす危険性が高くなります。これらの病気は朝方に発症することが多く、早朝高血圧が悪影響を及ぼしていると考えられます。


早朝高血圧が起こっていても日中の血圧は正常で気づきにくいため、発見には家庭での血圧自己測定が重要です。方法としては、起床後、トイレをすませてから朝食前に血圧を測定します。家庭血圧の目安である収縮期血圧135mmHg、拡張期血圧85mmHgの両方、もしくはどちらかが高いことが多い場合は、記録を持参して医療機関を受診しましょう。高血圧を治療中の人は、主治医へ相談してください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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