血糖値スパイクとは
血糖値スパイクとは何ですか。健康診断で糖尿病の検査に異常はありませんでしたが、食後の血糖値が高くなるのはよくないのでしょうか。
男性/50代
2021/12/21
空腹時の血糖値と食後の血糖値の差が大きく、食後に血糖値が急に上がることを、血糖値スパイク(グルコーススパイク)といいます。
健康診断などで行われる空腹時血糖値やヘモグロビンA1c(HbA1c:過去1~2ヵ月間の平均血糖値を示す検査)が安定していても、血糖値が急に上下することを繰り返すことで、糖尿病に移行することがあります。これにより、からだの重要な血管に障害が起こる可能性が出てくると考えられています。食後の血糖値スパイクが起こっているかどうかは、血糖自己測定(SMBG)や医療機関で行われるブドウ糖負荷試験(ブドウ糖を飲み血糖値を測定する)により検討されます。
食後の高血糖を防ぐ生活習慣のコツをご紹介します。
① 1日3回の食事は、ある程度決められた時間にとるようにします。食事を抜くと、次の食事で食後の血糖値は急激に上がるとされています。
② 食後すぐに血糖値を上げやすいのは、炭水化物を多く含む食品です。食物繊維の多い野菜や海藻、キノコ類を取り入れる、野菜から食べるなどの習慣は、糖の吸収をゆるやかにしてくれます。
③ ゆっくり食べて、食べ過ぎを防ぎます。早食いは血糖値を下げるホルモンのインスリンの働きが追いつかなくなり、血糖値が急に上がりやすくなります。
④ 食後に体操やウォーキングなどでからだを動かすようにします。食後の運動は、血糖値を抑えることにつながります。食後1時間ごろが効果的です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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