妊娠中、つわりがひどく食べられない

つわりの原因は、はっきりわかっていませんが、妊娠によるホルモンの変化などによるものといわれています。症状に程度の差はありますが、妊婦さんの半数から8割の方にあらわれるといわれています。早いと5週頃から始まり、16週頃に治まることが多いようです。

つわり中の生活の基本は、心身の安静と休養、少量頻回の食事と水分補給です。水も飲めない、体重が極端に減るなどの場合は、主治医への相談が必要です。つわり中の生活の工夫をお伝えします。

◎心身ともにリラックスを！

1、2カ月で終わるもの、と前向きな気持ちでいるといいようです。症状が強いときは、横になりましょう。気分転換に、電話でおしゃべりをする、趣味に集中するなどもいいでしょう。

◎「食べられるときに、食べられるものを、食べられるだけ」が食事の基本！

妊娠中はバランスよく栄養価の高いものをとるのが原則ですが、つわり中は例外です。食事では、食べられるときに、食べられるものを、食べられるだけとることを基本にしましょう。比較的とりやすいものには、一口サイズのゼリー、クッキー、せんべい、果物、酸味のあるもの（梅干し、かんきつ類など）、ほどよく冷えたもの（冷ややっこ、冷たいスープ、サラダなど）などがあります。

症状の強さや食べられるものが、日によって替わる方もいます。好みの香りは、食欲を刺激しますが、においが吐き気を誘発することもあるので、調理中ににおいをかがないように、加工食品の活用などで工夫するのもいい方法です。

いろいろ試して、自分に合う対処方法を見つけていきましょう。