Question

言いだしたら聞かない息子への対処法

6歳になった息子にイライラしっぱなしで、どう子育てしたらいいかわからなくなりました。「ダメ」と言ってもまったく効果がなく、したいことがあると、とにかくしつこくずっと言い続けます。例えば、「あれ食べたい」「外で遊びたい」とずっと言い出し、「今日は何も買わないよ」「今は外へ行けないんだよ!」と、きちんと理由を言って説明してもダメでした。どうしたら納得してくれるのでしょうか。

女性/20代

2021/12/21

Answer

文面から、きっと、すでにいろいろ試されているのでしょう。それでもうまくいかず、途方にくれているのですよね。

 なかなかうまくいかないときの対処法については、後段で考えてみたいと思いますが、その前に、あなたご自身のストレスのほうが心配です。イライラが募るときというのは、たいてい、相手をどうにかしよう、コントロールしよう、と躍起になっているときではないでしょうか。そうであれば、まず、相手をコントロールしようとする執着を、いったん手放してみるのが得策です。例えば、何度言っても聞かないとわかっているのですから、「何度言っても無駄。ただ疲れるだけ」ととらえ直して、言うのは1回だけ、あるいは2、3回までにしてやめておく、というのもひとつです。短く注意するというやり方を続ければ、注意だけして、相手をコントロールしない、しなくていい、という手放す感覚が少しずつ身についてきます。そして、「怒る」モードではなく、少し抑えた「叱る」モードの注意になって、怒りが減る分、楽になると思います。


 さて、対処法ですが、理由を伝える、というところまでは試みていらっしゃるようですね。年齢的にも言葉の理解は問題ないと思うので、理由を示すのは効果的ですし、しつけという点でも大切なことだと思います。ただ、結論だけ言っていて、理由が抜けているようにも見えます。できたら、「今は“~だから”何も買わないよ」、「今は“~だから”外へ行けないんだよ」と、“~だから”の理由部分こそしっかり、明確に伝えるといいと思います。


 それでも、男の子ですし、母親が向き合って理由を伝えるくらいでは、なかなか言うことを聞いてもらえないということもあるでしょう。その場合は、思い切って無視する(反応しない)ことをおすすめします。行動療法という心理療法を用いた子育てにおいては、無視は“ほめる”と対になるくらい重要なものです。しかし、残念ながら、この無視が上手にできず、子どもの駄々に折れてしまうお母さんが少なくないです。無視することの意味は、いくら言い続けても(行動)→報酬がない(結果)、という、行動と結果の関係を学習させることにあります(※報酬とは、行動療法における得とかメリットのことです)。何回か無報酬が続けば、子どもは、言い続けても何も起きない、得がない、とさとって、びっくりするくらい改善するものなのですが、お母さんが折れてしまったり、折れなくても、子どもの主張に「うるさい」、「ダメなものはダメ」などといちいち反応したりしていると、その反応自体も、子どもにとっては、そこそこの報酬になるので、いっこうに主張をやめないものです。ですから、やるなら徹底的に、一切聞こえません、くらいの素知らぬ振りをし続けるのがコツです。


もし、素知らぬ振りが難しいようなら、次善の策ですが、冷たい態度で代替してもよいでしょう。男の子は、母親に冷たくされることに弱いはずで、冷淡なそぶりはかすかな“罰”としての効果が期待できます。あ、お母さん怒っている、と気になりはじめ、主張がやむ可能性があります。一方、息子さんが、たまたまであっても「わかった」と言ったり、主張をやめた場合には、そのときこそ、「我慢できるようになったね!」、「ありがとう!」などと、ほめたり、よい行動を認める言葉がけをして、望ましい行動が増えるようにしていきます。なお、ほめることのほうが無視より多くなるようにするのが基本です。また、「今日は我慢できたから、明日、外に行こうね」などと、この年頃の子どもにはまだ苦手な先の見通しをもたせてあげるのもコツのひとつです。


 ほかにも、例えば、息子さんの自己主張に「ダダ(駄々をこねる)ちゃん」などと名前をつけて、またダダちゃんが出てきたね、などと返して、そのまま、ダダちゃんを主人公にしてストーリーをふくらませて、ほかの興味があることに注意が向くようにしむける、という方法もひとつの手です。保健室の先生などがよく使っていて、うまくいっているのを見かけることがあります。


 最後になりましたが、あまりに頑なな場合、脳の特性からこだわりが過度に強い場合(発達障害)や、幼少期の親の愛情不足から過度に注目を欲しがる場合(愛着障害)も考えられます。前者の場合、親の立場や気持ちをわからせようとしても、とくにこの年齢では難しく、むしろ、ルールを守らせるという形から入るほうがうまくいきます。いったん学べば、こだわりが強い分、きちんと守るようになっていきます。後者であれば、前段までに書いた対処法以上に、甘えさせてあげることにたっぷり時間を割くことが大切になってきます。長くなりましたが、いろいろと試してみていただけたらと思います。  

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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