足には多くの筋肉が集まっています。運動後に起こる筋肉痛は、筋肉が普段と違う使い方によって刺激されている証拠ですが、一種の炎症などによって起こります。この炎症を抑える際に水分を取り込む必要があり、むくみやすくなるのです。

登山などでいつもより足を使ったあとは、冷たいタオルで使った筋肉を冷やしましょう。冷やすことで皮膚血管が収縮して血行が抑えられることにより、炎症を軽くし、痛みを軽減する効果が期待できます。

帰宅後は、入浴でからだ全体を温め、軽いストレッチを行いましょう。血行が良くなることで、むくみや筋肉痛の改善・予防、さらには疲労回復につながります。血管を広げて、より温熱効果を高めるために、40℃前後のぬるめの入浴がおすすめです。

また、食事の面でも筋肉の疲労回復を促しましょう。

まずは消費したエネルギー補給のため、きちんと食事をとります。野菜や豆腐、鶏肉などを使ったスープにごはんという組み合わせはビタミン、ミネラル、たんぱく質、炭水化物がとれ、消化も良く、必要な栄養が補えます。

筋肉をつくる材料として有効な分岐鎖アミノ酸（BCAA）や、筋肉痛が起こると発生する活性酸素を除去するビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質をとると、回復を早めるといわれています。サプリメントや補助食品を利用する場合は、これらの成分が入ったものを選ぶとよいでしょう。

また、日頃から運動を行い、からだを鍛えることで、筋肉痛やむくみが軽症で済むようになり、予防としても効果が期待できます。定期的な運動の継続をおすすめします。

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