平均赤血球容積

最終編集日:2022/7/29

赤血球は血液の細胞成分のほとんどを占めており、肺で取り込んだ酸素を全身に運び、不要となった二酸化炭素を全身から回収して肺に持ち帰るという役目を担っています。
健康であれば、血液中の赤血球の数は一定量に保たれていますが、赤血球の数が少なくなることで十分な酸素が全身に行き渡らなくなり、貧血を起こします。


検査でわかること

平均赤血球容積(MCV)とは、赤血球1個あたりの平均容積(大きさ)を指します。血液検査で調べた赤血球数、ヘマトクリットから算出し、貧血の種類を判別します。


基準値

・男性 83〜102fL
・女性 79〜100fL
(日本予防医学協会)


基準値より低い場合に疑われる病気

・鉄欠乏性貧血
・慢性炎症にともなう貧血


基準値より高い場合に疑われる病気など

・ビタミンB12欠乏性貧血
・葉酸欠乏性貧血
・過剰飲酒

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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