Question

高校生の娘の貧血改善のためにできることは?

血液検査のヘモグロビンの数値が基準より低く、16歳の娘が貧血の疑いを指摘されました。数値は11.5g/dLでした。毎日、部活のハードな練習をがんばっているので、貧血で倒れないよう早く改善できたらと思っています。食事の工夫やサプリメントの利用など、今後のアドバイスをお願いします。

女性/50代

2022/10/15

Answer

娘さんが貧血気味とのこと、親御さんとしてもご心配なこととお察しします。

まず、貧血とは、簡単にいえば、血液が薄くなっている状態、正確には体内の血色素の量が減少している状態をいいます。貧血を判断するために用いる血液検査の項目として、血色素はもっともよい指標となりやすく、15歳以上の女性の貧血の基準値は、血色素濃度(ヘモグロビン濃度)12g/dL未満です。


貧血の原因はさまざまですが、おもな原因として次の3つが挙げられます。

●血液をつくる材料不足で赤血球がつくられないもの(鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血など)

●骨髄の異常により赤血球がつくられないもの(再生不良性貧血、白血病など)

●赤血球はつくられるが出血などで失われるもの(出血性貧血、溶血性貧血など)


原因をある程度、特定するための指標としては、MCV(平均赤血球容積)、MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)等を用います。そして、さらにくわしく病気を鑑別していくうえで、Fe(血清鉄)や、フェリチンの値を参考にしていきます。Fe(血清鉄)では、体内の鉄の利用状況や造血能力がわかります。血清フェリチンは、体内の貯蔵鉄量を敏感に反映する検査項目です。鉄不足の状態になると、体内の貯蔵している鉄が血液中に溶け出し、血清フェリチンとして測定されます。


一般的に、貧血の中で最も多い鉄欠乏性貧血では、骨格筋が発達する思春期に鉄の需要が増すこと、月経の有無や程度によって貧血が起こりやすい背景があります。また、テニスやマラソンなどのスポーツ選手では、トレーニングによる筋肉量増大や大量発汗に伴う鉄の喪失によって貧血が起こりやすいこともあるようです。


娘さんの場合、血色素の値だけをみると貧血と判断されますが、原因を突き止めるには正しい検査や診断が必要です。また、採血時の体調や状況によってもヘモグロビンやFeの検査値は変化しやすいことから、今回の検査結果をもとに、内科医へ相談されることがすすめられます。その際は、ふだんの運動や生活の状況を伝え、治療の必要性と方針を確認いただければと思います。


一般的に、鉄分を補う食事として、鉄が含まれる食品(乾燥ひじきや焼きのり、レバーや赤身の肉など)と、血液の材料となるたんぱく質(肉、魚、卵など)、鉄分の吸収をよくするビタミンC(野菜や果物など)、ビタミンB12(魚介類やレバーなど)、葉酸(緑黄色野菜や豆類など)などをバランスよく、きちんと食べることがすすめられます。

具体的な食事の仕方については、医療機関で本人に合わせたアドバイスをもらうことをおすすめします。サプリメントは、単一の成分をとりすぎるリスクや、サプリメントに頼ることで肝心の食事がおろそかになりやすいという心配もあるので、まずは食事で栄養をとっていくことが重要となってきます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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