好中球減少症

こうちゅうきゅうげんしょうしょう

最終編集日:2022/3/30

概要

白血球の一種である好中球が、血液中で異常に減少している状態です。血液1μL(マイクロリットル)あたりの好中球数が、1500個を下回ると好中球減少症と呼ばれます。

好中球は免疫細胞のひとつで、細菌や真菌(カビ)などの病原体から私たちの体を常に守っていますので、好中球が減少すると感染症にかかるリスクが高まります。

とくに500個を下回った重度の好中球減少症になると、そのリスクは大幅に増加します。ふだんなら人に害を与えない常在菌が原因となる感染症を発症することもあり、重症化すると命の危険にもつながります。


原因

血液産生の場である骨髄における好中球産生が抑制されたり、免疫学的機序で好中球が破壊されたりして発症します。

その原因としては、感染症(麻疹、風疹、水痘などのウイルス感染症、敗血症などの重症細菌感染症、結核など)、膠原病・自己免疫疾患(全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、甲状腺中毒症など)、血液疾患(再生不良性貧血、白血病など)、薬剤(抗がん剤、抗甲状腺薬など)、放射線などさまざまなものがあります。


症状

感染症を合併することで、発熱や倦怠感といった全身症状のほか、感染が起きた臓器・組織によって、せきなどの呼吸器症状や、リンパ節の腫れ、発疹など、さまざまな症状が現れます。

検査・診断

血液検査、尿検査、画像検査、感染症の原因を突き止めるための培養検査などが行われます。さらに血液疾患が疑われる場合には、骨髄検査を行って血液産生の状態をくわしく調べます。

治療

好中球の減少によって発症した感染症の治療を行うとともに、好中球減少症をきたした原因を明らかにし、その治療も行います。

セルフケア

療養中

好中球数が減少していると感染症にかかりやすいので、手洗い、マスクの着用など、感染予防を徹底しましょう。

監修

東海大学 医学部血液腫瘍内科 教授

川田浩志

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