血管年齢測定の実力は?
最終編集日:2022/7/8
各種の健康イベントや病院、薬局、公共施設など、さまざまな場所で「血管年齢」の測定が行われています。「人は血管とともに老いていく」ともいわれており、興味のある人も多いのでは。血管年齢の測定は、どの程度の正確性を持っているのでしょうか。
家庭用の測定器を含め、血管年齢の測定法として広く用いられているのが、指先を検査器に入れて計測する方法。加速度脈波計と呼ばれる検査機器を用いて、指先の脈拍から血流の速さを測定して、血管年齢を推定します。測定時間が数十秒と短いのがメリットですが、緊張や運動などの影響で測定値に誤差が生じやすい面もあります。そのため、自分の動脈硬化のおおよその程度を知ることで、健康意識を高め、生活改善等につなげることが目的です。
一方、医療機関で動脈硬化の診断や経過をみるために行う検査としては、両手足の血圧を同時に測定する血圧脈波検査が一般的です。この検査では、血管の硬さの表す「CAVI」と動脈の詰まり具合の示す「ABI」という2つの指標が示されます。測定値の誤差が少ないため、動脈硬化の指標としてはより正確といえるでしょう。
ほかに、医療機関での検査では、必要に応じて、血液検査、胸部および腹部Ⅹ線、心電図、血圧脈波検査、眼底検査、頭部CT(MRI)、超音波(エコー)、血管撮影、サーモグラフィーなどが行われることもあります。動脈硬化をより正確に診断するためには、医療機関できちんと調べるのが正解といえそうです。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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