災害時に備えたい食品や備品とは?

最終編集日:2024/3/1

地震、台風などの災害に備え、日頃から家庭で食料品を備蓄しておきましょう。


●ローリングストックで上手に備蓄を

災害用の食料品は、普段食べている食品を少し多めに買い置きし、賞味期限を考慮して古いものから消費し、使った分だけを買い足す「ローリングストック法」で備蓄するのがおすすめです。日常的に「備える→食べる→補充(買い足す)」をくり返すことで、一定量の食品が備蓄されます。これだと、非常食が賞味期限切れになる失敗が起こりにくくなります。

災害時は、心身が疲れて体調を崩したりしがちです。そのようなとき、ふだんと変わらないものを食べることは前向きな気持ちや安心感につながります。


●栄養バランスを考えて食品を備える

健康を維持するためにも、災害時の食事は栄養バランスを考慮したいものです。そのために備蓄食品は「主食」「主菜」「副菜」の3つを考えて用意しておくとよいでしょう。

また、家族の人数分の飲料水を最低3日分、できれば1週間分を備蓄しておくと安心です。


〈主食〉

エネルギー源となる炭水化物は必須です。水や加熱を必要とせず、そのまま食べられるものも用意しておきましょう。

食品例……米、レトルトのおかゆ、そのまま食べられるごはんの缶詰、パンの缶詰、乾パン、早ゆでタイプのパスタ、そうめん、シリアル、クラッカーなど。

※高カロリーで日持ちする菓子類(ようかん、チョコレート、ビスケット、せんべい、ナッツ類など)もおすすめです。


〈主菜〉

肉、魚介、大豆・大豆製品、卵などのたんぱく質源になる食品です。缶詰やびん詰、レトルトタイプのものは常温で長期保存可能ですが、消費期限を確認しておきましょう。

食品例……缶詰(ツナ缶、さば缶、あさり缶、大豆缶、うずら卵の水煮缶など)、カレーやパスタソースなどのレトルト食品、高野豆腐など。


〈副菜〉

災害時は野菜不足に陥りがちです。ビタミン、ミネラル不足は体調を崩す原因になります。缶詰、レトルト食品、乾物などを備えておきましょう。

食品例……日持ちする野菜(にんじん、玉ねぎ、いもなど)、乾物(切り干し大根、カットわかめなど)、缶詰(ドライパックのひじきやコーンなど)、レトルトの野菜スープ、野菜ジュース、果物の缶詰など。


●準備したい調理用の備品

温かい食べ物を口にすると元気が出ます。ライフラインが止まったときに加熱調理ができるよう以下の備品を備えておくと安心です。


・カセットコンロとガスボンベ

・キッチンばさみ、ピーラー

・ポリ袋

・ウエットティッシュ、使い捨て手袋

・ペーパータオル

・ラップ、アルミホイル

・紙皿、割りばし、紙コップなど

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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